「これから妊娠を希望しているのですが、薬を飲んで大丈夫ですか?」こんな質問をよく受けます。
確かに薬って心配になりますよね。
妊娠中は全期間を通して、安易なお薬の服用は避けていただいたほうがいいのですが、妊娠中で薬の影響が一番心配とされるのは、「あれ?妊娠したかな・・・?」と気づく月経が遅れた頃から数週間の間です。妊娠の兆候として、なんとなく体にだるさを感じたり、気分が悪くなったり微熱が続いたりしますが、風邪でもひいたのかな?と薬をたくさん飲んでしまいあとから妊娠に気づくという方が多いのです。
この時期が一番敏感な時期ですので、妊娠を希望されている方であるのならいつ赤ちゃんができても心配ないように、日頃から安易なお薬の服用は避けてその都度産婦人科で相談いただくとよいでしょう。
全部の薬が赤ちゃんに悪い影響を起こすわけではありませんし、この時期に薬を全く飲めないわけではありません。婦人科の先生は安全性の高いお薬を知ってらっしゃいますので、困ったときにはまず診察にお越しください。
ただし、妊娠したからといって継続して飲んでいたお薬を自己判断で止めてしまうことは、よくありません。せっかくコントロールされていた体のバランスを崩して、逆に赤ちゃんにとって悪影響を及ぼすことがあります。妊娠が判明したらなるべく早くかかりつけ医に報告し、妊娠中のお薬の服用をどうするか、よくご相談ください。