妊娠により胃の動きが鈍くなること、大きくなった子宮により胃が押し上げられることなどが原因となり、胸焼けや胃もたれが起こりやすくなります。
特に妊娠末期には、食道から胃につながる部分の逆流防止機構が大きくなる子宮により横隔膜の挙上が伴ってゆるんでしまうことがあり、それが原因となり酸度の強い胃内容物が食道に向かって逆流するために起こる「逆流性食道炎」を引き起こすことがあります。
1回の食事の量を少なめにすること、胃酸を多くさせる食事(味の濃い食事、辛いもの、極端に熱いものや冷たいもの、固いものなど)を控えること、規則正しい生活を心がけることなどの他、ストレスを避けるようにすることも大事です。お酒やタバコも胃酸には大敵です。
それでも胸焼けがひどいならば、胃薬やアルミニウム製剤などを処方してもらうとよいでしょう。